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「The JAZZ of TIGER & BUNNY 2023 at Billboard Live」大阪公演 ライブレポート

2023年4月22日(土)ビルボードライブ大阪にて『The JAZZ of TIGER & BUNNY 2023 at Billboard Live』が開催、JAZZアレンジで新たに生まれ変わった計13曲が披露された。

『HEROES N.C.1980』でライブが幕を開けると、オリジナルよりもBPMを落としたクールなアレンジと、6人の息の合った演奏で、会場は一気に洗練された雰囲気に包まれた。

続いて小気味好いピアノから始まる『A Homey Place』、お馴染みのフレーズをウッドベースが渋く奏でる『Evening Station』、ボサノヴァ調のアレンジとフルートが軽やかな『Family Union』、大人な魅力が満載のサックスに耳を奪われる『After a Time -Sax-』が披露された。

そして、怪しげなギターの響きから始まるのは、今回のライブの目玉の一つと言っても過言ではない『The Red Moon』。
圧巻のJAZZアレンジと迫力のソロは、是非その耳で直接、確かめてもらいたい。

さらにMCコーナーでステージドリンクを運ぶスタッフに扮して登場したのは、なんと鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガー 役の平田 広明さん。
夢のようなサプライズ登場に、客席のどよめきが一瞬で悲鳴交じりの大きな歓声に変わっていた。

サプライズの興奮冷めやらぬまま突入した後半戦は、楽しげなドラムのリズムが響く『Lara Tchaikoskaya』からスタート。
ハートウォーミングな演奏が胸に沁みる『Heart to Heart』、さらに大阪公演限定での披露となったピアノソロ曲「Party』、再びバンドで奏でられる『Hero’s Bar』の4ビートに乗せられて思わずお酒が進む。

『Life of a Hero』は、素晴らしい旋律と暖かな音色に包まれ思わず涙が零れそうになった。
クラシック調だった『Fiat Lux~聖書「光あれ」より~』も、シャッフルビートで〝春〟を感じさせるような爽やかな仕上がりに。

本公演のラストとなる『TIGER & BUNNY』では、作品を象徴するフレーズと、圧巻のソロの応酬で会場の盛り上がりも最高潮に。

アンコールで再び『HEROES N.C.1980』が披露されると、1曲目よりもテンポをあげた演奏とお客さんの手拍子が一つとなり、ライブは大盛況で幕を閉じた。

Photo by Kenju Uyama